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Deadlock 2026年7月1日パッチノート詳解:新オブジェクト「Unstable Rift」登場・アーン独立化・ウルトCD一律弱体の全体像

この記事は2026年7月1日のマイナーアップデート(Minor Update)のパッチノートをもとに、実戦への影響が大きい部分を整理した解説記事です。
原文は Steam公式のアップデート情報 を基準にしています。

今回のパッチを一言でいうと

**「AoEスロップメタ(範囲攻撃で固まって殴り合うだけの環境)から抜け出すために、オブジェクトを2つに分割した」**パッチです。

これまでの環境では、マップ上に争うべきオブジェクトが実質「アーン=King of the Hill」の1つしかなく、あらゆる戦いが6v6の集団戦に収束していました。今回、これを 「Unstable Rift(陣取り)」と「ソウルアーン(運搬)」の2つの別オブジェクトに分割し、マップ上でやることを増やしています。

特に大きいのは次の5点です。

変更テーマ要点試合への影響
新オブジェクトKing of the Hillを刷新し「Unstable Rift」に。専用トルーパーが出現陣取りを取ると強化トルーパーの波でウォーカーを押し込める
アーン独立化アーンが別オブジェクトに。武器・スキル使用可、非表示、価値も低下「壺を抱えて逃げるゲーム」から「ソウルを運ぶ個人オブジェクト」に変化
カムバック補正の変更耐性・追加バウンティがネットワース差に応じてリニアに変動「9%差で1人死んで補正発動」のようなゲーム性が薄れる
全体経済の引き締めBoonリワーク、ウルトCD一律-15%、各種バウンティ削減ファーム型・スノーボール型ヒーローへの逆風
ヒーロー大量調整Shiv大改修、Drifter・Vindicta強化、Billy・Warden弱体など環境トップの入れ替わりが発生

個人的な所感: これまでのアーン(King of the Hill)システムはタンク有利すぎて、特に単純に生存時間の長いVictorがいるチームが勝つ展開が多く、かなり不自然でした。あまり良い環境ではなかったので、アーンやオブジェクトの価値そのものが下がったのは良い方向かもしれません。ただ、新システムのUnstable Riftが実際どれくらいのバランスになるかは、やってみないと分からないというのが正直なところです。


新オブジェクト「Unstable Rift」

今回の目玉が、King of the Hill(アーンを運び込んで陣取りする従来のオブジェクト)を刷新した Unstable Rift です。名前だけでなく、演出・出現タイミング・報酬すべてが作り替えられています。

何が変わったのか

項目内容
発動条件アーンの運搬が不要に。単独で出現するようになった
出現間隔6分→7分ごと(±1分のブレあり)
事前告知出現25秒前に全体アナウンス。さらにその60秒前から出現レーンにワールド内エフェクト表示
出現位置ランダムなレーンに出現
カムバック補正エリア内耐性・追加カムバックバウンティ・タイマー確保速度がNW差0〜15%でリニアに変動
専用トルーパー確保チームにリフトトルーパー5体が降下。劣勢時は最大12体(NW差0〜-15%でリニアに増加)
リフトトルーパー性能ソウルを落とさない。HP・ダメージ+100%(見た目も巨大・専用VFX)。イベントごとに100%→120%→140%…と成長
ミニマップUnstable Rift圏内のプレイヤーはミニマップに表示される
バウンティ+35%(アーン運搬者バウンティ消失分の埋め合わせ。オブジェクト全体の報酬額は据え置き)
永続バフ各プレイヤーへの永続バフ+1が廃止(アーン運搬者への+3も廃止)

これが試合にどう影響するか

最大の変化は リフトトルーパー です。従来のトルーパーより明確に強く、ステータスが約2倍。確保すると強化ウェーブが降ってくるため、劣勢チームでも一気にウォーカーを押し込むきっかけになります。特に劣勢時は最大12体まで湧くため、実質「ウォーカー1枚が確定する」規模の圧力です。「ウォーカーを押す動機がない」という長年の課題への回答になっています。

一方で注意したいのが リフトトルーパーとRemのシナジーです。Remのリトルヘルパー(味方トルーパー強化)がこの強化トルーパーに乗ると、とんでもない押し込み力になります。ソロキューではRem入りの陣取り確保を警戒すべきです。

カムバック補正が リニア方式 になった点は評価が分かれます。「9%差なら中途半端に、15%差なら最大」というスケーリングは、以前の「補正のON/OFF」より健全という見方がある一方、劣勢チームがエリア内で約10%の耐性を得られると戦闘結果が普通に覆るため、「わざと補正を稼ぐ」ゲーム性が残るという指摘もあります。


ソウルアーンの独立オブジェクト化

King of the Hillからアーンが切り離され、独立した運搬オブジェクトになりました。方向性は「価値を下げつつ、担ぐこと自体のストレスを減らす」です。

新しいアーンの仕様

項目内容
出現場所マップ両端(旧・中立ピックアップ地点)に出現し、反対側の端まで運ぶ
出現時間10/15/20/25分…(旧来の5分間隔に回帰)
運搬者の表示マップ上に表示されない(=非表示に戻った)
運搬中の制限武装解除・沈黙されない(=武器もスキルも使える)。ドアウェイ/ミラージュTPは落とす
手動ドロップ不可。軽・重近接を受ける/スタン/死亡で落とす
パリィ運搬者はパリィ不可
落下時の挙動落ちた場所に留まる。自陣へ高速で戻らない
バウンティ減衰拾って45秒後から減衰開始→さらに45秒かけて空になり、アーンが消滅
納品ドロップ地点で即時納品(設置時間なし)
納品報酬運搬者本人に250+70/分。カムバック分は別途あり
納品時のソウル全ソウルがオーブとして空中に放出。味方が確保すると運搬者と分配
永続バフ納品で運搬者に永続バフ+4
アーンの声が大きくなり、近くの敵に聞こえやすくなった
放置時出現から3分経つと自分でゆっくり納品地点へ歩き出す
運搬中パッシブNW差に応じてリニアに変動(従来の運搬者ボーナスと同値)

これが試合にどう影響するか

方向性は明確で、アーンの総ソウル価値を大きく下げ、報酬を「チーム全体」ではなく「運搬者中心」に絞ったという変更です。以前は全体で750+165/分規模の巨大な経済イベントでしたが、今回は250+70/分と大幅減。10分時点でも約1,000ソウル程度に収まります。オブジェクトとしての重要度が下がり、集団戦の理由が1つ減りました。

運用面では、武装解除・沈黙されなくなったのが大きな変化です。ファームしながら壺を持てるようになり、担ぐストレスが激減しました。バウンティは45秒後から減衰するだけで自傷ダメージもないため、ウォーカーを釣るために壺だけ抱えておくといった立ち回りが現実的になっています。

ただし賛否があるのが 運搬者の非表示 です。かつて非表示だった時代は「敵がアーンを持っているのに、どこにもいないのか分からず、守る側がただ張り付くしかない」状態がかなりストレスでした。手動ドロップ不可で「殴られる/スタン/死亡でしか落ちない」制約はあるものの、非表示の復活は守備側にとって厳しい要素です。

もう1つ議論になっているのが 即時納品の復活 です。「1〜2秒の設置時間があった頃が最も面白かった」という声も強く、非表示+即納品の組み合わせは守る側にとって理不尽になりやすい設計です。

戦術としては、ソウルを運搬者本人に集約できる点を活かし、キャリーに安全なアーンを持たせて集中的に育てる、あるいはアーンを運ばせつつキャリーはサイドレーンを割る、といった使い分けが考えられます。納品時のオーブは非常に価値が高いので、確保にも妨害にも全力を出すべきオブジェクトです。


全体経済・システムの調整

Boonリワークとウルトクールダウン

変更内容
Boonリワードテーブル全面的にリワーク
ブーンあたりHP-5%(全体的に全ヒーローが少し柔らかくなる)
ウルトの基礎・強化CD一律15%弱体(5の倍数に丸め)
Rejuv(ミッドボス)バフ持続時間4分→3分
リスポーンランプ5〜19分で8〜30秒 → 5〜20分で8〜35秒

Boonリワークの実質的な効果は、序盤のAP(アビリティアップグレードポイント)は少し早く手に入るが、フルビルド完成は遅くなるという調整です。たとえば1万ソウル時点で11AP→13AP、2万ソウル時点で19AP→22APと序盤は前倒しされますが、全AP解放は40kソウル→約48.6kソウルへと後ろ倒しになりました。ファーム型・スノーボール型ヒーローの終盤の突き抜けを抑える狙いです。ティア5のAPスパイクは非常に強力なので、育ったキャリーが1つ少ない状態で戦うのは対面として楽になります。

ウルトCD一律15%弱体は好評な変更です。「みんなウルトを抱えすぎ」という状況への手当てで、アーンとリフトのタイマーが重なった場面では「どちらにウルトを使うか」の判断が生まれます。Rejuvの持続3分化も、マップ上のやることが増えたこととの整合が取れています。

バウンティ全体削減

対象変更内容
ガーディアン1500 → 1250
ウォーカー4000 → 3500
ファーストブラッド150 → 125
基礎キルバウンティ250 → 200(40分時点の上限2200は据え置き)
トルーパー116+1.16/分 → 100+2/分(20分前は低く、以降は高い)
妨害可能な飛行オーブの比率40% → 50%
ドロップ最低ソウル150 → 50+5/分

新オブジェクト追加でマップ上のソウル総量が増えるため、既存の収入源を全体的に絞っています。特にトルーパーの再スケーリング(20分前は減、以降は増)と各種オブジェクト報酬の削減は、サイドレーンでトルーパーを吸い続けて一気に育つタイプ(Seven、Wraithなど)への抑制として機能します。

基礎キルバウンティの削減には賛否があります。「レーンで4回倒しても1回殺されると相手がイーブンに戻る」カムバックソウルの強さは据え置きのため、カムバックソウルの弱体とセットでなければ物足りないという見方も強いです。

「ドロップ最低ソウル 150→50+5/分」は分かりにくい変更ですが、要は未確保ソウルが少なくても落ちるようになったということ。序盤に箱回りへ行って死ぬと、以前よりソウルを落としやすくなります。

移動とQoL

変更内容
ダッシュジャンプ入力猶予0.2秒→0.25秒(開始0.3秒〜終了0.55秒)
ダッシュジャンプ距離18m→19m
ダッシュジャンプ垂直方向400→425
ジャンプパッドダブルシナー(センター)建物上のジャンプパッドを削除
ショップアイテムをホバーすると投資バーのプレビューが表示
ストリートブロウル序盤ジップライン降車のロック解除、アイテムランダム性増加、強化系のバグ修正

ダッシュジャンプの一連の強化は、エッジブースト偏重の移動テックに対して「基礎的な移動手段を底上げする」方向で、初心者にも優しい調整です。移動テックを直接ナーフするより望ましいアプローチと言えます。

センター建物上のジャンプパッド削除は地味に見えて大きな変更です。敵のダブルセンターへ侵入して即脱出、という動きが難しくなり、侵入がハイリスク化します。特にRemのように侵入→脱出を得意とするヒーローへの間接ナーフです。


アイテム変更

アイテムの変更は少なめです。

アイテム変更内容
Mystic Shotクールダウン 8秒→9秒
Toxic Bullets出血ダメージ 1.7%→1.9%
Scourge最大HP DPS 3.5%→2.6%、新たにスピリットスケーリング0.0055追加
Cursed Relicダメージペナルティ -10%→-14%

注目は Scourge です。これまでスピリットに一切スケールせず、0スピリットでも同じ性能だったため、スピリットアイテムを積まないヒーローが「唯一のスピリットアイテム」として雑に積める壊れ気味の性能でした。今回、基礎値を下げてスピリットスケーリングを付けたことで、ブレイクイーブンにはおよそ150スピリット前後が必要になります。多くのヒーローにとっては弱体ですが、大量のスピリットを積むバックライナーが前衛に載せる用途では、むしろ以前より強くなるケースもあります。

Cursed Relic のペナルティ増加も長く待たれていた弱体で、「ダメージを出したいなら買いたくない」方向へ寄せられています。


注目ヒーロー調整

今回もヒーロー調整は大量です。ここでは影響が大きいものを中心に取り上げます。

大改修:Shiv

Shivは例によって大量の変更を受け、ほぼリワークと言える内容です。

変更内容
Alt Fireブーンあたりに専用ダメージ値(+0.2)。消費弾数 3→5
Alt Fire ノックバック移動スロー系ヘックス状態で無効化される
Serrated Knivesクールダウン 18秒→16秒(ダメージ据え置き)
Slice and Dice60スピリットダメージ→+25軽近接ダメージ(合計75) に変更
Slice and Dice「-6%スピリット耐性」→「+4%ダメージ増幅
Bloodletting T2/T3「繰延ダメージ」の割合を組み替え(全体としては弱体)
Killing Blow道中のトルーパー・中立にもダメージ。ヒーロー処刑でレージ即全快
Killing Blow「ヒーローキル後20秒以内に再発動」がT3から基礎能力に昇格
Killing Blowフルレージ時ボーナス +12%→+8%、射程 18m→12m(T1で+6m戻る)

最重要は Slice and Dice が近接ダメージ化した点です。これによりスピリットストライクや近接ライフスティール等の近接アイテムが適用されるようになり、軽近接(ライトメレー=パリィのリスク)を挟まずに効果を乗せられます。加えて**ダメージ増幅(AMP)**の付与は非常に強力で、AMPを持つヒーローは総じて強くなる傾向があるため、Shivの圧が上がる懸念があります。

Killing Blow周りは、処刑でレージ即全快+再発動が基礎化したことでアルティメットの連鎖処刑が現実的になり、爆発力が大幅に上がりました。射程・フルレージ倍率のナーフはありますが、AP投資で取り戻せる設計です。Bloodletting弱体は妥当な調整ですが、単体火力とアルティメット周りは明確に強化されており、総合的には要警戒です。

強化組

Drifter ── 今パッチの勝ち組候補

変更内容
ブーンあたりHP41→43(全体-5%はこの後に適用)
Rendキャスト時間 0.5秒→0.4秒、後隙も 0.5秒→0.4秒
Rend T2-7秒→-8秒 クールダウン
Bloodscent T1孤立した敵の近くで+2m/s→+3m/s
Bloodscent T2欠損HP回復 18%→24%

全項目バフで、キャスト・後隙の短縮により回転が明確に速くなります。マップ上のオブジェクトが増えて分散した動きが増えることもDrifterに追い風です。

Vindicta ── 環境の柔化とAP前倒しが追い風

変更内容
Stake T2-20秒→-22秒 クールダウン
Crow Familiar T2-12秒→-16秒 クールダウン、カラス同士の当たり判定を微増
Assassinate最大ボーナスダメージのスピリットスケーリング 2→2.3

全体HP-5%でターゲットが柔らかくなるのはスナイパーであるVindictaに直接プラス。さらにAP前倒しで序盤にキルを稼ぎやすくなり、テンポ型のロームに向いた環境になっています。「パワークリープの象徴」と評されるほどの純バフです。

その他の強化

ヒーロー主な変更
ApolloRiposte全般強化(CD、猶予、射程25m→35m、角度70→90)、Itani Lo Sahn T3 +40%→+50%
CelesteDazzling Trick CD短縮、Radiant Daggers持続&スケーリング増、Shining Wonder射程&ダメージ増
IvyEntangling Thornsスケーリング増、Kudzu回復大幅増、Air Drop味方使用時のCD短縮
HazeSleep Dagger T1/T2強化、Smoke Bomb T3ライフスティール +40%→+50%
MinaRake欠損HP 5%→6%、Sanguine Retreat T3に+3m射程、Nox Nostra火力増
Mo & KrillSand Blast T2スロー -25%→-30%、T3 -20秒→-25秒、コンボ最大HP増加
PaigeブーンあたりHP 29→33、Bookwyrm再構成、Plot Armor T3バリア 75%→100%、Rallying Charge強化
ParadoxKinetic Carbine T2に移動速度スケーリング、T3が最小&最大ダメージ両方に作用

Paigeは全体が柔らかくなる中で逆にHPが増えるため、他ヒーローとの硬さの差が縮まります。バリアで持ちこたえられる素質があるので、アサシンのバーストを耐えられるようになると化ける可能性があります。Paradoxは長年不遇だったKinetic Carbine T3が実用域に入るかがポイントです。

弱体化組

ヒーロー主な変更
Billyブーンあたり弾丸ダメージ-10%、Bashdown近接スケーリング 1.1→0.9、Rising Ram T3 最大HP 10%→8%(スピリット寄せに再設計)
Grey TalonRain of Arrows CD 23秒→25秒、Guided Owl永続スピリット +10→+8
HollidayPowder Keg速度減、遅延 7→7.5秒、スピリットスケーリング 1.4→1.2、T3 +100→+80
Pocket弾丸ダメージ 0.16→0.14、Flying Cloak T3 -12秒→-11秒
Warden弾丸ダメージ 0.34→0.28(連続ナーフ)、Willpower T2/T3強化
AbramsSiphon Life T3 +3m→+2m、Shoulder Charge T3 -20秒→-18秒

Billyの弾丸ダメージ-10%は弱体ですが、Rising Ram T3が「最大HPダメージ8%」とまだ高く、スピリットスケーリングは逆に増強(0.017→0.035)されているため、「本当のナーフになっていない」という指摘があります。

Grey TalonはついにGuided Owlの永続スピリットが減算方向へ調整されました。長年+1され続けてきた数値がようやく下がった格好です。ただRain of ArrowsのCD+2秒はレーンでの圧の高さに対してまだ手ぬるいという声もあります。

Wardenは2連続で弾丸ダメージ弱体、代わりにWillpower(前衛アビリティ)が強化されており、開発はガンキャリーではなく前衛ディスラプター型に寄せたい意図が読み取れます。

複雑な調整:Rem・Seven

Rem

変更内容
Tag Along秒間回復スケーリング 0.66→0.4、T3欠損HPスケーリング +0.02→+0.016
Lil Helpersスピリット耐性 15%→12%
Lil Helpers T1「+1ヘルパー」→「+1ヘルパー&+1.5m/s移動速度」
Lil Helpers T2「+8%スピリット耐性&移動速度」→「+1ヘルパー&+15%トルーパーダメージ&耐性」
Lil Helpers T3「+2ヘルパー&+20%トルーパー」→「+1ヘルパー&+15%スピリット耐性」

ヒール周りは弱体、Lil Helpersはヘルパー総数を1減らしつつ、投資すれば以前に近い性能になる再設計です。リフトトルーパーとの組み合わせを考えると、T2のトルーパー強化は依然として要注意です。ソロキューで暴れる前に手を入れられた、という点では健全な弱体と言えます。

Seven

変更内容
Lightning Ballチャージ遅延 7秒→6秒
Storm Cloud展開時間 1.5秒→3.5秒、ダメージ間隔 0.25→0.3秒(DPS据え置き)
Storm Cloud T2初期半径 +5m を追加

アルティメットの展開が遅くなったことで回避猶予が増え、カウンタープレイがしやすくなりました。DPS自体は据え置きなので純粋なパワーダウンではなく、対処性の改善に寄っています。

その他の注目変更

ヒーロー変更
DoormanDoorwayクールダウン 40秒→45秒
DynamoRejuvenating Aurora回復 25/s→30/s
LashGround Strike CD 21秒→18秒、Flog角度 30→38
ViscousSplatter T3スケーリング微減、Puddle Punch T3&Goo Ball T3強化
VyperScrewjab Dagger T3にチャージ遅延短縮追加、Slither T3スケーリング増

LashのGround Strike CD短縮は地味に大きく、1に先行投資せず3に2ポイント振る、といったビルド上の制約が緩和されます。AP前倒し環境と合わせてレーン性能が改善します。

DoormanはDoorwayのCD延長のみで、火力への直接ナーフがなく、依然として強力なまま残る可能性が高い点は覚えておきましょう。


まとめ

2026年7月1日パッチは、「マップ上でやることを2つに分ける」ことでAoEスロップメタからの脱却を狙った構造的なパッチです。

テーマ結論
オブジェクト分割King of the Hillを「Unstable Rift」に刷新し、アーンを独立運搬オブジェクトに。集団戦一辺倒からの脱却
リフトトルーパー強化トルーパーの波でウォーカーを押す動機が生まれ、劣勢からのカムバック手段になる
アーン価値を下げて「運搬者中心」の個人オブジェクトに。担ぐストレスは減ったが非表示・即納品は賛否
経済Boonリワーク・ウルトCD-15%・バウンティ削減で、ファーム/スノーボール型を全体的に抑制
ヒーローDrifter・Vindictaが強化組、Billy・Warden・Pocketが弱体組。Shivは大改修で要警戒

方向性としては、「1つの巨大オブジェクトに全員が群がる」環境から「マップ上に複数のやることがある」環境へという明確な意図が感じられます。冒頭でも触れたとおり、旧アーンシステムはタンク・高生存ヒーロー有利で不自然な部分が大きかったので、オブジェクトの価値を下げてマップを分割した今回の方向性自体は好ましいと考えています。

ただし、Unstable Riftのランダム性・カムバック補正のバランス、アーン非表示の復活が実戦でどう転ぶかは未知数です。実際にプレイしてみないと評価が固まらないタイプのパッチなので、まずは触ってみて肌感を確かめるのがよいでしょう。

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